未来ヒストリー ~未来を拓く物語~

第1話 未来のゴルフ場の風景

2023年。東京オリンピックの余韻と負の遺産を引きずりつつ、大阪開催が決定した万国博覧会へと向かう日本。世界は相変わらず混とんとした状況の中、先進諸国の低迷と混乱をよそに、東南アジア、南米、アフリカの経済新興国が豊かさを求めて頑張っています。

ゴルフ人口の減少が懸念され続けて来た中、日本国内のゴルフ場の淘汰はひとまず落ち着き、バブル崩壊後に増加したゴルフ場の数よりも軽微な減少でとどまっています。市場の縮小に見舞われた多くの業界と同様に、勝ち残った(生き残った)ゴルフ場の多くは僅かながらではありますが増収・増益に転じました。増収の主な要因は、65歳以上の高齢者の年間プレイ数が衰えることなく、女性と若者のゴルフ人口が増加傾向で推移したことが主な要因です。客単価の改善については、微増にとどまりましたが、コスト構造の改善が大きく進捗したことによって増益を達成することができました。

高齢者の年間プレイ数が衰えなかった要因は高齢化時代の新しいプレイ方式の導入にありました。セルフプレイやフェアウエイへのゴルフカー乗入といった高齢者に優しいプレイ方式を積極的に推進したことが功を奏しました。また、完全セルフ化によって料金をリーズナブルな価格にとどめたことも要因の一つとして考えられます。

2023年現在、こうした過去を振り返りますと、ゴルフカーとその周辺システムの革新がゴルフ場経営に貢献した歴史を振り返ることができ、感無量です。ゴルフ場がセルフプレイとフェアウエイ走行を積極的に推進するためには、ゴルファーの安全の確保と芝生への負荷軽減が必要条件となります。こうした課題の抜本的な解決に対して、私たちがソリューションを提供したことが、微力ながら業界の発展につながったのではないかと自負しています。女性と若者のゴルフ人口の増加につきましても、私どもがゴルフ場の方々と共に彼らのウォンツやニーズに対する仮説を立て、試行錯誤し、実践した結果が生かされているものと大変嬉しく思います。今想えばシートヒーターやスマホの充電に使えるシガーソケットのゴルフカーへの搭載は、とても画期的なことだったのかも知れません。

また、完全セルフ化を実現するためには、お客様の予約・到着からお帰りになるまでのプロセスにそって、お客様と寄り添って働くゴルフカーの動きをシステムとして効率化する必要があります。利便性、安全性、効率性・・・・・・と、私たちは、そうしたアプローチにおいても一定の成果を得ることができ、安堵しております。

完全セルフ化の対局として、キャディさんと共にプレイするスタイルが存続していることについても安堵しております。人と人が関わることで、互いにエネルギーを充電し合い、また笑顔で元気に生きていける。そうした大切なことが続いているように思います。キャディさんも一緒に5人が乗車してもゆったり快適なゴルフカーを提供してよかったと思っています。

一方、この間、コスト構造改善においても大きな変化がありました。完全セルフ化の方向へと舵を切ったゴルフ場は徹底したオペレーションのセルフ化・効率化に取り組みました。また、先駆的なゴルフ場は、クラブハウスの運営と動線を見直すと同時に、多額の費用がかっかっていたコース管理業務の無人化・効率化に着手しました。

振り返ると、この間、私たちがコストダウンに貢献した役割も決して小さなものではありませんでした。私たちはゴルフ場の協力を得て、そのオペレーションを徹底的に研究し、私たちの事業領域で貢献できることを具体化し、先駆的なゴルフ場に提供して参りました。それは、私たちがゴルフカービジネスを通じて培った先進の自動運転技術をベースに、ゴルフ場の経営に役立つ各種のロボットやシステムを提供するということでした。

私たちの事業が、ゴルフ場の問題解決に貢献できたことに感謝致します。

ゴルフカー「APro」のヒストリー ~繋がり~

私たちのゴルフカー「APro」は、私たちのビジネスパートナーであるDY社が韓国市場で8年の実績(2017年12月現在)をもつ製品を、弊社のエンジニア(大手自動車メーカー出身者)が評価し、弊社とDY社が協力して日本市場に適合した仕様を開発し、同社に生産委託したものを、弊社が販売する製品です。昨日今日できた車両ではなく、8年という月日の中で改善と進化を繰り返してきた実績のある車両がベースとなっています。

また、私たちのゴルフカー「APro」は、約10年前に市場から撤退した大手電機メーカーが大手自動車メーカーの技術支援のもとに開発・製造した名車(ゴルフカー)を徹底研究し、同社出身のエンジニアの技術指導のもと、DY社で生まれた車両がベースとなっています。日本の名車(ゴルフカー)の品質がDY社に受け継がれ、進化を遂げ、そして私たちへと引き継がれています。

沿 革

2017年02月株式会社スマイルイービークル設立
2017年04月第一次事業構想及び中長期事業計画策定
2017年05月ゴルフカー(リチウムイオンバッテリ駆動車)の設計・開発業務始動
2017年06月ダイハツビジネスサポートセンターと設計業務に関する基本契約を締結
2017年07月兵庫県伊丹市に事業所(本社)開設
2017年11月DY社と事業協力基本契約締結
2018年02月DY社とゴルフカービジネスに関する契約締結
2018年04月先進のリチウムイオンバッテリ駆動のゴルフカー「APro」発売(受注開始)
2018年10月大容量バッテリ仕様発売
2019年01月「eコミュニティビークル」「e小型トラック」発売