「APro」の環境性能

鳥のさえずりと大自然の鼓動を感じることができる静かな走り

1.ガソリン駆動車の排気ガスと環境汚染

ガソリン駆動車から排出される「排気ガス」には、大量の二酸化炭素((CO2)を含む温室効果ガスをはじめ、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)など、地球温暖化や大気汚染など公害の原因となる物質が大量に含まれている。

2.走行中の排気ガス“ゼロ”のバッテリ駆動車

「APro」はモータとバッテリの組合せで駆動するゴルフカーであり、走行中の排気ガス“ゼロ”と、地球温暖化や大気汚染などの公害の要因となる物質を一切排気しない環境に優しい乗り物である。

3.鳥のさえずりと大自然の鼓動を感じることができる静かな走りを実現

モータとバッテリの組合せで駆動するゴルフカー「APro」は、ガソリン駆動車特有の排気ガスの匂いも、耳障りなエンジン音もありません。大自然を相手にプレイするゴルフにとって重要な環境。鳥のさえずりと大自然の静けさを感じることができる静かな走りを実現している。

Ⅱ 三相交流モータを使った省エネルギ設計

1.三相交流モータをインバータ駆動することで省電力運転を実現

三相交流モータをインバータで駆動することにより、電気エネルギを機械エネルギに効率良く変換できるため、少ない電力での走行が可能(直流分巻モータに比べて小容量のバッテリで同等の走行性能を発揮する)。

2.摩耗する部品がないため、定期交換で廃棄する部品がない

直流モータに必要なブラシは、回転子(ロータ)に接触して使用するために摩耗する。そのため、定期的な交換などの整備が必要となる。それに対して三相交流モータは電磁誘導で回転子を回すため、ブラシのように摩耗する部品がなく、定期交換で廃棄する部品を出さない。

3.モータを発電機として作用させて発電した電気エネルギを蓄積し、モータ駆動に利用している

「APro」は、モータに負のトルクを発生させて、発電機として作用させ、発電時の回転抗力を制動力として利用する回生ブレーキを採用している。「APro」は、走行中に発電した電気エネルギを回収してリチウムイオンバッテリに蓄積し、それをまたモータ駆動に利用する超省エネ設計のスマートなゴルフカーである。

Ⅲ 環境性能に優れたリチウムイオンバッテリの採用

1.小型で軽量のバッテリ

リチウムイオンバッテリは他の電池に比べてエネルギ密度が高いため、同じ容量の電池の場合、小型で軽量のバッテリシステムをつくることができる。「APro」は先進のリチウムイオンバッテリを採用することで、大幅な車両軽量化を実現している(対鉛バッテリ駆動車比)。

2.長期間の使用が可能

鉛バッテリは劣化が激しく2~3年に1回の交換が必要なうえ、電解液の補充が必要になるが、「APro」に搭載する先進のリチウムイオンバッテリは、電解液の補充の必要性も無く、適切な条件で使用することにより、バッテリメーカーが公表しているスペック値の2~5倍程度まで、バッテリ寿命を延ばすことができ、長期間の使用が可能となる。

3.環境負荷が大きな有害物質が含まれていない

鉛バッテリに使用されている鉛は環境負荷物質であり、環境への放出による健康影響や環境汚染の恐れがある。リサイクル等への取組みもなされているが、そのリサイクルや廃棄については、様々な問題が発生している。一方、リチウムイオンバッテリには鉛のように環境負荷が大きな有害物質は含まれていない。

1.リアにモータを発電機として作用させる回生ブレーキを採用

回生ブレーキとは、モータを発電機として作用させ、発電時の回転抗力を制動力として利用するブレーキである。リアに制御性の高いベクトル制御が可能な三相交流モータを使った回生ブレーキを採用することにより、前後のブレーキ配分を適切にコントロールし、確かな制動性能と操縦安定性能を確保すると同時に、多くの電力を回収し、省エネルギ性能の向上に役立てている。

2.発電時の回転抗力を制動力として利用するため摩耗部品がない

ブレーキパッドのような摩耗する部品がない。